日国友の会

ひとはとうしょにあらず【人は島嶼にあらず】

読者カード 項目 2019年12月17日 公開

2019年12月17日 ぽんちさん投稿

用例:だからね岡田さん、一人暮らしってのはあんまり長くつづけるものじゃないですよ。ほら、人は島嶼(トウショ)にあらず、というじゃありませんか。
『ねじまき鳥クロニクル(第3部)』 1995年8月 村上春樹
語釈:人間は、島のように孤立する存在ではない。ヘミング・ウェイの小説『誰がために鐘は鳴る』のエピグラフで引用されたイギリスの詩人ジョン・ダン の一節に「なんぴとも一島嶼似てはあらず なんぴともみずからにして全きはなし、人はみな大陸(くが)の一塊(ひとくれ)、本土のひとひら」(三笠版現代世界文学全集16、大久保康雄訳、1953)とある。

コメント:ジョン・ダンの詩の原文は、"No man is an island, /Entire of itself, /Every man is a piece of the continent, /A part of the main."となっており、"island"を「島嶼」と翻訳したのは、上掲大久保康雄訳が最初かと思われます。

編集部:第2版では、立項されませんでした。

著書・作品名:ねじまき鳥クロニクル(第3部)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1995年8月

著者・作者:村上春樹

掲載ページなど:208ページ〔新潮文庫、1997〕

発行元:新潮社