日国友の会

しゅようえしいんし【腫瘍壊死因子】

読者カード 項目 2020年03月13日 公開

2018年06月03日 古書人さん投稿

用例:実験動物にBCGなどを投与してから、数日後にリポ多糖(内毒素)などを投与すると、血清中に正常細胞には作用せず、腫瘍細胞のみを殺すような因子が生産されることを1975年にオールド(L.J.Old)らが見いだし、腫瘍壊死因子と命名した。
『バイオテクノロジー用語小事典』 1990年9月20日 渡辺 格監修/ディー・エヌ・エー研究所編
語釈:〔名〕(英 tumor necrosis factorの訳語)1975年にアメリカで見つかった抗癌性のホルモン。免疫担当細胞のマクロファージが生産する。当初,癌細胞に対する殺細胞効果が最も強力であり,正常細胞には全く影響を及ぼさないと見られたことから,「奇跡の抗癌剤」の異名をとった。しかし,その後,癌末期や重症感染症時の体重減少など,衰弱の原因となる物質 (カケクチン) と腫瘍壊死因子が同一物質であることが判明して,フィーバーも鎮静化した。また,エイズウイルスの増殖促進作用や,マラリアややけどに由来する死亡の直接の引き金がこの因子によるものであることが判明するなど,問題点が次々と明らかになったため,医薬品としての効果は薄れていった。(「ブリタニカ国際大百科事典」(デジタル版)より)

コメント:取り敢えず

編集部:第2版では、立項されませんでした。

著書・作品名:バイオテクノロジー用語小事典

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1990年9月20日

著者・作者:渡辺 格監修/ディー・エヌ・エー研究所編

掲載ページなど:193ページ(ブルーバックス B-839)

発行元:講談社