日国友の会

はしりがき【走書】

読者カード 用例 2018年05月18日 公開

2018年05月16日 たけむらひろしさん投稿

用例:人も立ちまさり、心ばせまことにゆゑありと見えぬべく、うち詠み、走り書き、掻い弾く爪音、手つき口つき、みなたどたどしからず〈帚木〉
『源氏物語』 1001-14頃年 紫式部
語釈:〔名〕手早に筆を動かして文字をつづけて早く書くこと。すらすらと書くこと。また、そうして書いたもの。

コメント:「うち詠み」以下の列挙の中に名詞として使われているように思える。帚木の他の例(56・70・89頁)は動詞。

編集部:「うち詠み」「走り書き」を連用形の転成名詞ととらるか、休止法ととらえるかという問題ですが、第2版では、連用形の中止法ととらえています。「うち詠み」で「歌もよく読み」と解釈し、「走り書き」で「文字もすらすら書き」と解釈して、それ以降「爪音」「手つき」「口つき」が「みなたどたどしからず」と受けていると見なしています。

著書・作品名:源氏物語

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1001-14頃年

著者・作者:紫式部

掲載ページなど:120頁〔『新編日本古典文学全集20 源氏物語1』、1994〕

発行元:小学館