日国友の会

ねばり【根張】

読者カード 語釈 2017年09月29日 公開

2017年09月24日 西田市右衛門さん投稿

用例:五竜岳も根張りの大きい立派な山ですが、
『山の旅 大正・昭和篇』 2003年 近藤信行
語釈:〔名〕山体のもっとも低い部分か。

コメント:語釈は、帰納的推論なので、断定はできません。google書籍検索で、「”根張り” ”山” -盆栽」を入力すると、実に多くの用例がヒットします。古くは寛文期の史料にもあります。近世文書では「盛り土の底面部分」の意でも用いられます。

編集部:見出し語形が「ねばり」か「ねはり」かという課題はありますが、第2版では、「ねはり」の語形で立項されており、用例は付いていませんが、「木や草の根が土中に張り広がること。根のはびこること」という文字通りの意味記述があり、方言のバリエーションが添えられています。ご投稿いただいた用例はその比喩的な用法かと思われ、木が広く根を張るように裾野が広がるような意味ともとれますね。ちなみに、国立国語研究所の現代語コーパスでは、5件検索されましたが、ほとんど日国の原義(木の根)の例と思われます。

著書・作品名:山の旅 大正・昭和篇

媒体形式:単行本

刊行年(月日):2003年

著者・作者:近藤信行

掲載ページなど:325ページ

発行元:岩波書店