日国友の会

ふじょう【浮上】

読者カード 用例 2016年03月17日 公開

2015年08月29日 monoさん投稿

用例:二人の海女が海面へ浮上して一息つくたびに、昇龍丸の水夫たちはカタヅをのんでその顔だけの女を睨みつづけてゐた。(血を見る眞珠)
『明治開化 安吾捕物帖 第一集』 1953年 坂口安吾
語釈:〔名〕(1)水の中から浮かびあがること。

コメント:さかのぼります。織田作之助の「わが町」にも、以下の用例がありました。(青空文庫より)「いったいに潜水夫の仕事は、沈船作業(単に荷物を揚げるような簡単なものから、爆破解体、巨大船の浮上のような大規模なもの)のほかに、築港、橋梁、船渠等の水底土木作業や水産物の採集などであるが、(略)」

編集部:第2版では、吉村昭『海の柩』(1970)からの例が添えられていますが、さらに、17年さかのぼることになります。

著書・作品名:明治開化 安吾捕物帖 第一集

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1953年

著者・作者:坂口安吾

掲載ページなど:76ページ

発行元:日本出版協同