すいは【翠波】
読者カード 用例 2016年03月17日 公開
| 用例: | 富士は何処からも見られ、秩父や、箱根の連山は遠く、欅(けやき)の巨樹のつらなる丘の裾は、多摩や荒川の清流が貫ぬき、月は、草よりいでて草に入る、はては、ささら波の寄せる海となり、安房上総は翠波(すいは)と浮んで、一方下総の洲(す)は、後撰さう荻(ろてき)が手招きしている。(第四章、東京に生れて) |
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| 『東京に生まれて』 1939年 長谷川時雨 | |
| 語釈: | 〔名〕みどりの波。青い波。 |
コメント:用例が中国漢詩例のみなので、投稿します。『垢石釣り紀行(つり人ノベルズ)』(佐藤垢石、つり人社、1992年、86 ページ)にも、以下の用例がありました。「朝めしを済ましてから、河野氏の案内で陰陽石を見物に行った。この名所は小林町から北方一里あまり、浜の瀬川の上流太鼓橋の上手にあって陽石は天を仰ぎ、高さ二丈四尺周囲九尺あまり根元二十七間あって、その左右は渓流の翠波を湛え、陰石はこれと相対して地に伏して、(略)」
編集部:第2版では、日本語文献からの例を添えることができませんでした。
著書・作品名:東京に生まれて
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1939年
著者・作者:長谷川時雨
掲載ページなど:494ページ〔藤原書店『長谷川時雨作品集』、2009〕
発行元:藤原書店
