日国友の会

うつのやま【宇津山】

読者カード 用例 2017年01月24日 公開

2015年05月28日 古書人さん投稿

用例:やうやう宇津の山に登る。
『千種日記(巻第一 東海道記)』 1683年 著者不詳
語釈:静岡市西端にある山。宇都山。歌枕。→宇津谷峠。

コメント:現在、精選版の事例は「うつの山べ」(伊勢物語)と言う事例です。山辺は一つの言葉として使用されていますが、果たして「宇津山」の事例としていいものなのでしょうか

編集部:興味深いご指摘ですが、まず、「べ(辺)」は、山辺、海辺、磯辺、川辺などと熟して語素のように用いられるとどうじに、「へ(べ)」単独でも用いられました。ですから、場所を表わす名詞にそのまま接続したり、「の」を介して接続したりする例も見られます。また、「宇津の山」の場合、これで一つの地名を表わしているので、それに名詞の「へ」が付いたものと考えられますね。

著書・作品名:千種日記(巻第一 東海道記)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1683年

著者・作者:著者不詳

掲載ページなど:26ページ

発行元:古典文庫