日国友の会

まっこうくじら【抹香鯨】

読者カード 用例 2015年07月24日 公開

2015年03月14日 nanyakayaさん投稿

用例:鯨品十四種アリ、・・・マツコクジラ
『[日宛]港漫筆』 1827以前年 大槻玄沢(磐水)
語釈:〔名〕マッコウクジラ科の巨大な歯クジラ。雌で一三メートル、雄では最大一八メートルに達する。頭部が大きく、体長の四分の一〜三分の一を占め、方形を呈する。体は暗石版色または黒色で、腹面と下あごおよび吻(ふん)端は白い。背びれはなく、背部後半に隆起が並ぶ。雌とその子どもから成る一〇〜二〇頭の家族群を形成し、繁殖期には頭の巨大な雄が参加し、一夫多妻で繁殖する。食物はおもに深海に生息する魚類や大型のイカ類。世界の暖海に分布し、日本近海では黒潮内を往来する。皮下脂肪と頭部の脳油の採取のため捕獲されたが、現在は捕獲禁止。なお、古くから香料として珍重されてきた龍涎香(りゅうぜんこう)は大腸内にときどき形成されるワックス成分。まっこくじら。まっこう。学名はPhyseter catodon 《季・冬》

コメント:

編集部:第2版では、岩川友太郎『生物学語彙』(1884)からの例が早いのですが、さらに、57年さかのぼることになります。

著書・作品名:[日宛]港漫筆

媒体形式:その他

刊行年(月日):1827以前年

著者・作者:大槻玄沢(磐水)

掲載ページなど:第一冊、47/112。早稲田大学・古典籍総合データベース中の、自筆原本写真による。

発行元: