日国友の会

てんで

読者カード 用例 2014年05月02日 公開

2014年03月09日 monoさん投稿

用例:まあ俺なぞから見ると、貴様のやうに一婦人に迷ふなんてことが、てんで可笑しい。(後篇、百三十四)
『新生』 1922年 島崎春樹(藤村)
語釈:〔副〕(二)程度のはなはだしいさまを表わすのに用いる俗語。非常に。とても。

コメント:語釈二でさかのぼる用例だと思います。

編集部:第2版では、山本周五郎『青べか物語』(1960)からの例が添えられていますが、さらに、38年さかのぼることになります。(一)が否定的なニュアンスを含むグループだとすると、例文も肯定的な用法ではないため、(二)にすべきかどうか迷うところではあります。

著書・作品名:新生

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1922年

著者・作者:島崎春樹(藤村)

掲載ページなど:743ページ〔『藤村全集 第十一巻 長篇小説』〕

発行元:藤村全集刊行会