日国友の会

とんカツ【豚─】

読者カード 用例 2013年05月27日 公開

2013年04月09日 尽波満洲男さん投稿

用例:所謂通人を気取つて豚カツの真価を論じて見んが為めに外ならんのである。<略>料理は斯かる家の慣ひとして、トンカツ<トンカツに傍点>が一番多く出たオム、テキ、スチユウ、カキなどゝ云ふあり普れた名前のものは、何処へ行つても相当に売れる。
『東京の表裏八百八街』 1914年5月 杉韻居士
語釈:〔名〕(カツはカツレツの略)豚肉の肉片にパン粉をまぶして揚げた料理。ポーク-カツレツ。

コメント:トンカツ、豚カツともに遡ります。日本国語大辞典は2版から高村光太郎「夏の夜の食慾」を1914年としていますが、掲載した「道程」の奥付は1915年2月であり高村の脱稿日を信用すれば1912年8月10日で1914年とした根拠は不明です。

編集部:ご指摘の通り、近デジ(あるいは今年の初め頃にKinoppy経由で無料頒布されたものも同様)の奥付には、大正四年二月二十一日印刷となっていますね。日国の底本は『日本現代詩大系 第五巻』(S29.7.15、河出書房)なのですが、そこの解題に大正三年10月刊行とあるのによります。ちなみに、他の全集や『日本近代文学大事典』や百科辞典の類を見ても、初版は大正三年(1914)とありますが、これは何によるのか、なお調べてみます。

著書・作品名:東京の表裏八百八街

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1914年5月

著者・作者:杉韻居士

掲載ページなど:75ページ

発行元:鈴木書店