日国友の会

こうこつもじ【甲骨文字】

読者カード 用例 2025年06月09日 公開

2024年02月24日 ubiAさん投稿

用例:殷墟の甲骨文字の硏究も、シェバの女王の生ひ立ちを傳へる楔形文字の土板も、
『千年の時差』 1951年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕「こうこつぶん(甲骨文)」に同じ。

コメント:第二版の用例(1955)よりさかのぼります。文末に「(昭和二十六年五月)」とあり、中谷宇吉郎随筆選集第二巻(昭和四十一年八月二十日第一刷発行 昭和四十一年十一月二十日第三刷発行)429ページに「昭和二十六年五月」とあります。

編集部:第2版では、火野葦平『赤い国の旅人』(1955)の例が添えられていますが、さらに、4年さかのぼります。ちなみに、「甲骨文」の語釈は「(「文」は文字の意)亀甲、獣骨に刻まれた文字。中国、殷代の占いの記録で、漢字の最古の形を示す。一八九九年に殷墟(いんきょ=河南省安陽県小屯村一帯)から多数出土し、以後収集、解読、整理が進んで殷代史、文字史研究の重要な資料となっている。甲骨文字。亀甲獣骨文字。殷墟文字。卜辞(ぼくじ)」となっています。

著書・作品名:千年の時差

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1951年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:60ページ本文2行目〔イグアノドンの唄、昭和二十七年十二月二十日 發行〕

発行元:文藝春秋新社