日国友の会

いが【毬】

読者カード 用例 2025年06月09日 公開

2024年02月23日 ubiAさん投稿

用例:卽ち栗のいがのやうな形をしてゐる場合が多い。
『自然の惠み―少國民のための新しい雪の話―』 1951年 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕栗の実を包むとげが密生した外皮。植物学的には、総苞(そうほう)の発達したもので、とげは、総苞片の腋から出る腋芽(えきが)の発達したもの。

コメント:第二版の用例(898~901頃)(934頃)(10C終)より新しいですが、近代の例がないので、とりあえず。文末に「(昭和二十五年十一月稿、二十六年五月加筆)」とあり、中谷宇吉郎随筆選集第二巻(昭和四十一年八月二十日第一刷発行 昭和四十一年十一月二十日第三刷発行)428ページに「昭和二十六年五月」とあります。

編集部:第2版では、『新撰字鏡』『十巻本和名類聚抄』『能因本枕草子』の例が添えられています。

著書・作品名:自然の惠み―少國民のための新しい雪の話―

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1951年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:189ページ本文7行目〔日本のこころ、昭和二十六年八月十五日 發行〕

発行元:文藝春秋新社